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外国人が見た日本

Japan Thru Non-Japanese Eyes

私は日本の”ショウテンガイ”が好き

ダニエル・ブルーム

 作家、教師、児童書作家(アメリカ)

danbloom@reporters.net

人間の日常の生活様式に対して、日本が貢献している最も素晴らしいものの一つは、日本各地の街に点在するショウテンガイであるというのが私の意見です。巨大な駐車場と数百の店やレストランがすべて内側に集まり、客で混雑しているアメリカの名のあるショッピングモールとは違い、日本の商店街は、あるものは屋根付きであり、あるものは吹きさらしであるが、いずれも温い雰囲気と人付き合いの良い気分を醸し出しています。これはアメリカでは欠落し勝ちなものです。

1990年代初め、私は東京都北区東十条に住んでいました。私は毎日長いショウテンガイを通って駅までの道を往復するのが習慣でした。お店の人とおしゃべりしたり、顔見知りと会釈と交したり、数軒の店の立ちよったり、駅のそばの屋台でラーメンを食べたりして、大手町の仕事場へ行く道のりを楽しんだものでした。銀座も良いが、私はいつでも昔ながらの商店街の方を選ぶでしょう。私は商店街でののんびりしたぶらぶら歩きや、お店の人の人なつっこさや、空想にふけったり散歩をしながら過ごす静かな時間が好きなのです。
 
多くの外国人は私の意見に賛成はしないでしょう。また大半の建築家も多分私のようには考えないかもしれない。しかし私は、ショウテンガイは、日本での生活を生き生きと楽しいものにする、日本人の”発明”だと思うのです。 

神田外語大学中国語科 徳田絵巳訳

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