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昔々、お岩という女性がいえもんという男性と結婚して四谷に住んでいました。ある日、お金持ちの娘がいえもんに恋をしてしまいお金でいえもんの心を手に入れた。いえもんは使用人に「お岩のメシに毎日少しずつこの薬を入れなさい。」と命じた。お岩は日に日に弱っていき、髪も抜けて、顔の半分が崩れてきた。
その後、お岩は周囲の者にむごい仕打ちを受けて恨み死にをし、その祟りで数々の怪異が起こって、関係者はすべて死に絶えた。
いえもんの妻だったお岩さんはここで生まれた。そして、彼女は数奇な運命を終えるまでここに住んでいた。
彼女の死後、人々は可哀想なお岩さんのために稲荷神社を建てた。

妙行寺とお岩稲荷

都営三田線西巣鴨駅から徒歩4分。
あるいは、都電荒川線新庚申塚駅から徒歩2分。

ここにはお岩さんのお墓があります。彼女は、寛永13年(1636年)2月22日に死去。
ここで熱心に願えば、願いが成就すると言われています。
墓地の中をまっすぐ進むと赤い鳥居と大きな木があります。彼女のお墓はその木の下にあります。
好奇心や興味本位でお岩さんのお墓を訪れると、お岩さんと同じように右眼が腫れてくるそうです。



江戸時代、(1603〜1867)上野に住んでいた新三郎は、お露という娘と恋仲だった。しかし、家柄の違いで会うことができなかった。やがてお露は重い病気になり、新三郎に会いたいと言いながらついに死んでしまった。乳母のお米も後を追うように亡くなった。
ところがその年の8月13日、カランコロンと下駄を鳴らしながら、新三郎の家にお露とお米がやってきた。お露が死んだことを知らない新三郎は、喜びのうちにお露を迎え入れたが、これを見ていた隣の男が、あれは幽霊だと忠告した。そこでお露が死んだことを確認した新三郎は怖くなり、寺の和尚からお札をもらって、家中にお札をはり、家にこもることにした。しかし、隣の男の裏切りによってお札をはがされ、哀れ新三郎はお露の幽霊に取り殺されてしまった。