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昔、京の都にいた菅原道真(845〜903年)が、九州の太宰府に左遷され、京の都を去る際に、自分の屋敷の庭に植えてあった梅の木との別れを惜しんで、

東風吹かば 匂いおこせよ
     梅の花 主なしとて 春な忘れそ

(訳:梅の花よ、東風が吹いたなら、私の配所の筑紫まで、そのいい香りを風に乗せて届けておくれ。主人である私が、京の都にいないからといって、春に花を咲かせるのを忘れてはいけないよ。)

と、歌を詠んだところ、道真の死後、彼を慕って、その梅の木が、一夜にして京から太宰府までやってきたという伝説に拠る。

その飛梅の伝説と、道真が生前に、梅の花を大変好んだということに因んで、亀戸天神近くのお店では、「合格梅」なるものが売られています。