"Shitamachi"


the traditional towns in Tokyo





-下町-


京と言えば混雑した道に超高層ビルと言うのが普通思いつくところだ。しかしそんなハイテクの街とはかけ離れた下町も数多くある。下町、英語に訳せばDowntownとでも言うのだろうか。しかしロサンゼルスのダウンタウンなどとは大違いで日本の文化的遺産とでもいうべき町々である。ここでは今だ古き良き江戸の文化が生き残っているのだ。
江戸川区と葛飾区といえば、江戸川が流れていて千葉県や埼玉県との境に位置する東京でも最も東の区だ。魅力的なのは高層ビルからは離れた下町、人々の心が通う町だ。あなたも下町を探検し、その謎に満ちた生活をのぞいみてはいかがだろうか?






小岩
 東京の東端。JR線の最も千葉よりの駅。ここには観光客あいてのスポットなどない。しかしそれゆえに下町マニアから愛される町でもあるのだ。ここでのゆったりとしたライフスタイルはミステリアスな下町のイメージと完璧なまでの調和をみせている。八百屋のおやじの声にまでも下町の味が色濃くでてしまうこの町ではあなたも下町ファミリーの一員だ。”江戸川区”と言う名からも分かるように、この区には江戸川がながれており、幼い頃は誰もが土手で遊んだ区民のシンボルとなっている。土手には小岩の名所、”小岩菖蒲園”がありこれは東京でも指折りの公園とされているそうな。毎年7月に行われる菖蒲まつりでは6千本もの菖蒲が咲き誇り、これにより江戸川区民は夏の到来を感じるものだ。ここの菖蒲はまさに絶品である。
 南下すると星住山善養寺がある。この一見ただの寺を有名にしているのは影向の松である。この松一体なにがすごいのか?何というか、”でかい”のである。とはいっても実際の高さは8メートルにもならない。では一体何がそんなにでかいのだろうか?それは枝なのだ。なんとこの松の枝は30メートル四方にのび渡っているのだ。これは日本でも一番だとか違うとか。ちなみにこの松、樹齢は600年だとか。
 下町マニアなら湯宴ランドを見逃すわけにはいかないだろう。湯宴ランド。名前からは何のことだか良く分からないが手には小岩の名所、”小岩菖蒲園”がありこれは東京でも指折りの公園とされているそうな。毎年7月に行わる菖蒲まつりでは6千本もの菖蒲が咲き誇り、これにより江戸川区民は夏の到来を感じるものだ。ここの菖蒲はまさに絶品である。
 南下すると星住山善養寺がある。そこは下町、これぞ下町ミステリー。湯といえばお風呂だろうか?その通り。ここにはあらゆる種類の風呂があり、その中にはジェットバス、バイブラバス、酵素風呂、古代檜風呂など10種類もあるのだ。さらに宴会場では1日2回大衆演劇が上演される。湯宴ランドはJR小岩駅から徒歩1分。
 小岩駅周辺には他にも音の歴史を紹介した”音の博物館や江戸川区にしかない謎のスーパー、ナコスなど興味深い所が数多くある。どうだろう、次東京を訪れた時は小岩をはずせなくなったのでは?




柴又
 柴又は下町ファンには必見の町だ。実際、柴又を語らずして下町は語れない。金町線の柴又駅でおりるのが良いと思われがちだが、京成線の小岩駅から歩けば知られざる下町情緒が見えてくる。柴又と言えば言わずとしれた”男はつらいよ”シリーズのロケ地だ。かの有名な柴又帝釈天の周りには団子屋がならんでいる。寅さんの店、とらやもここにあり大手高木屋や亀屋と並んでいる。しかし本当の穴場はとらやのほぼ向かいにある吉野屋というところだ。ここのだんごは色からいって違う。着色料を使用していないため絶妙な深緑でうまい。ここの老人はさら にここで列にならんでいると割り込みしてくる人間がいるので要注意。
 もしうなぎを食べたいのなら川千屋という店がある。ここでは実際にうなぎを調理している様子を目の当たりにすることができる。しかし、ここのうなぎはそれほどではない。ここでのお目当てとなるのは鯉こくなのだ。鯉こくといえば少し離れたところにある川甚もいい。ここはかつてあの夏目漱石も食べに来ていたという店だ。ちなみに川千屋のとなりのお土産屋ではサルグッズばかり売っているが、これは猿がむかしから帝釈天の守り神と言われているからだそうだ。下町の生活を見たら矢切りの渡しで江戸川を渡るのも手だろう。


ー後書きー
 さて、下町のほんの触りを紹介してきたがいかがだっただろうか?少しでも下町に興味を持ってくれれば幸いだ。ここでは紹介できなかったが、下町には駄菓子屋など他にも数多くの魅力的な物がある。しかし、あなたが自分の足で下町を歩けば数々の発見に驚くことだろう。ぜひあなたもこのミステリアスな町々に足を踏み入れてはどうだろうか?



1997 Setsuko Watanabe