シベリア・バイカル湖の旅に参加して

安田 茂、恭子


ワールドステイクラブの企画旅行案内を見るまで、まさかシベリア旅行をするとは思いも寄らなかった。
でも「ここは個人で行くには困難だな。この機会を逃せば行けないな。」と思い、参加を決めた。
旅のハイライトは何と言っても2日目のバイカル湖畔のトレッキング。
バイカル湖畔に咲く野生の花々を見ながらウオーキング。
花好きの私達にとっては、ガイドの丁寧な説明もあり、
18キロメートル、ランチタイムを入れて8時間半のトレッキングでしたが、この旅でもっとも印象に残るものになりました。

またソ連製ジープでオリホン島ホボイ岬までの悪路を車の天井に何度も頭をぶつけそうになりながら走行したこと、
オリホン島での現地子供達との文化交流に参加できたこと、
宿の主人ニキータさん(1980年代中頃のロシア卓球のチャンピオンとか)にお相手をして頂いたこと、(日記抜粋)
バイカル環状鉄道でイルクーツクに行く途中、
ディーゼル機関車の側面デッキに載せて貰って心地よいバイカル湖の風を受けながら走ったこと、(日記抜粋)
イルクーツクでのロシア・フォークロアショーの鑑賞と楽しかった座布団を使った「ほほ寄せゲーム」、
ブリヤート共和国の首都ウランウデでのブリヤート伝統民族舞踊の鑑賞、
ユネスコ無形文化遺産民族音楽の鑑賞、
大湊さんと中村さんによる現地様式の模擬結婚式に笑い転げたことなど、
渡辺様のおかげで今までの個人的な旅行では絶対に味わえない貴重な、有意義な体験をすることが出来ました。

渡辺様の精力的なアレンジに心より感謝しております。
一方、スパーマーケットやレストランの店員の愛想の無さ、
サービスという意識が無いこと、笑い顔をあまり見なかったこと、
ちょっとしたものでも写真撮影を拒否されたことなど、
旧ソ連時代の悪弊がまだ残っているのかなという感じをあちこちで受けた。
またイルクーツクやウランウデのホテル以外では生活インフラも数十年前の日本のような生活水準なのではという印象をもった。
トイレットペーパー持参という意味が始めて良く理解できました。
ご一緒させていただいたお仲間達とイルクーツクへのシベリア環状鉄道の中等で、
ロシアビールを飲みながら和気藹々と楽しく過ごさせて頂き、
とても良い思い出になっており心から感謝しております。
今回の旅は非常に良い天候にめぐまれました。これも参加した皆様のお蔭と思っております。

まぼろしのバイカル・アザラシを見た!

6月29日今日も快晴。オルホン島シャーマン岩を2台のジープで出発。
オルホン島北端のホボイ岬を目指して80kmのドライブに出かけました。
途中ウズリでのピクニックランチの前に、
ひょっとしたら近くの岬の断崖絶壁の下でバイカル・アザラシを見られるかもとのガイドの言葉につられ、
目のくらむような断崖絶壁を覗き込むと、なんと波打ち際の岩の上に黒いものが動いているではありませんか。
10匹はいるでしょうか。全員感激の言葉を上げました。

バイカル環状鉄道の旅を満喫

7月1日今日も快晴。バイカル湖からの風が心地よい。
ここポートバイカルで昨夜は駅舎を改造した立派なホテルで久しぶりにくつろぎました。
今日はポートバイカルからバイカル環状鉄道でイルクーツクまで10時間あまりののんびりした汽車の旅です。
当初距離的にはあまりないのに、どうして10時間あまりもかかるのかな?と不思議に思っていましたが、
汽車が走り出して、その理由が解かりました。ゆっくり走るのですが、1時間ぐらい走っては、駅も無いところで停車。
乗客は全員降りて、線路を歩きながら、また湖畔まで降りて思い思いに小1時間ぐらいバイカル湖の新緑を楽しんでいました。
汽車の汽笛とともに再出発です。こんなことを2-3回繰り返します。
ランチタイムには、汽車から降りてお花畑の中を歩いて近くの村のレストランまで行き、そこでゆっくり昼食。
1時間以上経って、また汽車に戻り、再出発と、実にのんびりした汽車の旅を満喫しました。ロシアらしいおおらかな汽車の旅です。
さらに感動したのは、オプションとして、
牽引車であるディーゼル機関車の側面デッキに乗って、背中にディーゼル音を聞きながら、
手すりにつかまり小1時間ぐらいバイカル湖の心地よい風を受けながら走ったこと。
トンネルに入るとひんやりとして気持ちよい。
汽車の四角い窓ガラスから見る景色とはまた変わった180度開けたバイカル湖畔の景色は素晴らしい。
日本では絶対に考えられない体験ができました。

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