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参加者の声

渡辺節子の旅2004.09.03-09.17

クロアチア・スロベニア・ウィーンの旅15日

          ワールドステイクラブ会員 池上ゆり子

写真提供 渡辺節子

なにせ地中海に面した国は始めての私、
どこそこの風景とそっくりと言われてもさっぱり分からず 
ただバスの窓に顔をくっつけて見るもの全て新鮮な感動。
どこまで行っても象の背を思わせるような石灰岩の山と青く美しいアドレア海に挟まれた僅かな平地に所々へばりつくように並んだ赤レンガの家々。
南下するにつれ増える糸杉、オリ-ブ、ブドウ畑はまさに映画や雑誌で見た景色そのもの。道路にも水辺にもゴミ一つ目にしなかったのも不思議でした。

その美しい風景の反面、バスの両側には戦火の跡も生々しく、
壁に銃穴だらけの家々、わずかな壁を残すだけの無数の廃屋が並び、
心悲しく感じたのは私だけでしょうか?
幼児を抱いた若い母親の物乞い、
バスに乗り込む直前にウエストポ−チのファスナ−を開けられたり、
手に持ったカメラが掏られたり(後に勇敢な仲間が取り返した)、
パトカ−や警官の多さでも不安定な治安を想像できました。

グラ−ツ到着の9月3日から10日にフェリ−で、
マルコポ−ロ生誕の地コルチュラ島への港、
オレビッチまでの8日間バスを運転してくれたミシェル、
日本人をガイドするのは初めてという(ソフィアロ−レン)?似のディアナ。
最初は硬かった二人の表情が、日に日に優しい笑顔に変わるのも嬉しかったです。
その二人、運転中も休憩中も、私達に地元の美味しい物を食べさせようと、
どのレストランがいいだろうと常にディスカッション、
さすがにプロ........多分失業率の高いクロアチアではエリ−トかも...........
お陰で二人のいる間は外れなしの食事にありつけました。
「アルプスの瞳」ブレッド湖畔の、今はホテルになっているチト−大統領の別荘でコ −ヒ−タイムを作ってくれたのも大拍手、
孤児になった子熊の救済施設へも遠回りの寄り道をしてくれました。
背の高いミシェルは街路樹のプル−ンを採ってくれる名人でしたよ。

自然大好きの私にとって、特に印象深かったのは、紺碧の鏡のような湖水に浮かぶ、
おとぎの国の小島の教会を眺めながらのブレッド湖畔ハイキング。
途中、高い木の枝から湖にジャンプを迷っている若者、
それをせかす彼の友人達に、私達も便乗して拍手ではやし立てた時はちょっとドキリ!
でも無事に彼が水面から顔を出した時は思わずホッ!
そしてプリトビッツェ国立公園内にあるホテルで二泊しながらの沢山の湖と滝を縫ってのハイキング。見たこともない風景でした。
まるで妖精が住んでいるかのような数々の湖、滝、草花、苔、魚、小鳥のさえずり
........光の向きでそれぞれに全く違う色、表情をみせ、単純に「絵葉書みたい!」
など言うのもはばかられる位。

ドブロブニクから自由行動の一日をタクシ−でモンテネグロ、ステファン島に行けた事も貴重な思い出になりました。

それにしても19名の仲間の賑やかな事、楽しい事。
今回が海外旅行デビュ−の方から、一年の3、4ヶ月は海外かもの大ベテランや、
北極点から始めた島巡りを70才で70島を目標にというつわものまで、 
5分の沈黙もなかったかも?のワイワイガヤガヤ。

そんな一同が戸惑ったのは通貨、ユ−ロとクレジットカ−ドさえあれば、
と思っていたのがとんでもない!
EUに加盟したばかりのスロベニアでさえ、シットが主流。(1ユ−ロ=?シット)
クロアチアでも余程の店でない限りはク−ナ。(1ユ−ロ=7、2kn)
割り勘の食事代集金時には三種類の紙幣が混ざり、会計当番はてんやわんや。
本当にお疲れ様でした。

ドブロブニクで3泊した5つ星のパラスホテル.......つい最近開業したばかりで、
予定のホテルよりずっとランクアップされた.......のテラスから眺めた夕日、
満天の星は宇宙の神秘、人生は瞬きする間を感じるに十分過ぎるものがありました。

今回唯一の心残りはウイ−ンでの延泊をお断りして帰国した事、
次回は是非、ウイ−ン滞在型に挑戦したいものです。

最後にこの旅行を企画してくださった渡辺様、同行の仲間に感謝します。

どの地方のワインもビ−ルも美味しかったけど、やっぱり今夜もキリンラガ−で「素 適な思い出にかんぱ〜い!」

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