SOVIET

懇談会「郷愁のソビエトロシア ~ Nostalgic Soviet Russia」の報告

主催: Joy of Travel, SHE Japan

後援: 日本旅行作家協会中東欧グループ


※撮影:黒坂さん、山口さん

郷愁のソビエトロシア ~ Nostalgic Soviet Russia
参加者28名(女性21、男性7)
講師:宮下紀子さん Joy of Travel会員
紹介:山口ゆりかさん Joy of Travel会員

企画から関わってくださった小島千春さん、山口ゆりかさん、当日お手伝いくださった黒坂、森、大津、堀江、田村、奥住さんに深謝します。多様な背景をお持ちのみなさんに参加いただき嬉しかったです。

山口さんのご紹介にはじまった宮下さんのお話は説得力があり、母なるボルガ河のごとく滔々と尽きることがなく、みなさん、うっとり聞き惚れました。お二人が持参くださった陶器のサモワール、パレフ地方の細密画や小物と琥珀のアクセサリー等が花を添えました。

今村さんの国旗や通貨のお話、吉村さんや吉井さんの学生時代のお話も興味深いものでした。

レジュメでは私がソ連圏の1970年代から現在に至るお話をする筈でしたが、宮下さんのお話の途中で、ロシアに絞るのがよいと判断して、急遽シベリアの音楽やブリヤートの話をいたしました。旧ソ連邦圏諸国(中東欧、バルト、コーカサス3国、中央アジア等)のかの時代の体験談は、空が澄み、夜景がきれいな秋に実施したいと思います。
渡辺節子

『郷愁のソビエトロシア』におきましては、大変お世話になりましてありがとうございました。 私の中では未だ余韻が残っておりまして、逆に知的好奇心旺盛な皆様方から学ばせて頂きました思いでございます。 拙い内容ではありましたが、何か一つでも皆様の御心に残るものがございましたら、大変嬉しく存じます。 常々思い返してしまう《初老の出張者》の想い出ですが、このような話は別段珍しくはないものなのかもしれません。 ところがソ連時代の有り得ない状況下での出来事でしたので、それが余計に泣けてしまうのでした。 通常、監視+通訳である特別な組織の人間は私情を挟まないものです。 先日は肝心な所で私が涙ぐんでしまったもので、真意が伝わっていたか案じておりました。 また、当時を良くご存知の大先輩方からの貴重なお話は、大変有難い思いがいたしました。 最後になりましたが、このたび講演する機会を設けて下さいました渡辺様には、心より感謝申し上げます。
宮下紀子

税理士Kuraraのよく働き、よく遊び、よく愛する:ソビエトロシアの会 その1
税理士Kuraraのよく働き、よく遊び、よく愛する:ソビエトロシアの会 その2
山口ゆりか


今日は真にご苦労様でした。 常々渡辺さんの先見性・企画力・実行力等には 敬意を表している次第ですが、今日のような会合に出席して更めて渡辺さんの 実力を感じさせられます。 私も大小幾つかの会を主宰させられておりますので そのことがよく分かります。 今後ともよき企画を立てられご紹介賜われれば 幸だと存じております。 現代のロシヤではなくて、かつての懐かしきソヴィエトに焦点を当てられた事が多くの方々の関心・興味を引いたのではないでしょうか! 機会がありましたら 宮下さんに宜しくご鳳声下さいませ。宮下さんが拙宅のごく近くにお住まいであることに驚いております。以上 一向にまとまりもせぬ文書で取急ぎ。
今村茂雄
本日は、ソビエトロシアに関するすばらしい機会をご提供いただき、ありがとうございました。旧共産圏というと、映画のイメージによってしまうからか、統制/盗聴/権力者の横暴といった灰色の世界を思い浮かべていた私ですが、現地でお仕事もされ、バスに乗られたりもした宮下さんからのお話を伺い、優しくてたくましい人々が大勢いらっしゃる国なのだなあと思いました。混雑したバスから降りるためのお作法、分厚い帽子をしっかりかぶりなさいとしつこいほど言ってくれるおばさまたちのことなどが印象的でした。また、共産圏ならではのサーカス公演、外国人が住む部屋は基本的に盗聴されているなどには驚きました。渡辺さんからの美しいバイカル湖のご紹 介、ブリヤート人のお話も心に残りました。
オオツ
私たちが学生の頃、ソヴィエト・ロシアと言えばそれは、労働者・農民を中心とする革命によって体制を覆し、人類の理想であり歴史的必然でもある共産主義社会、その実現を目指しつつあり、多くの人々が憧れている国のことだった。 人々が真の平等に生きる社会、それぞれの能力に応じて働けば、必要なだけの生活の糧を得られる、そういう社会を実現しつつある国。そうである筈だった。 戦後、理想を胸に抱いた多くの日本の若者は、此のことを信じ、ソヴィエト・ロシアを尊敬し、自分の国・日本もそのような国に変えねばならぬと、体制に刃向かって闘ったのだ。 しかし、やがて私が体験する現実のソヴィエトは、そのような理想とは似ても似つかない、特権と貧困、強権と弾圧が横行し、政府と秘密警察が人々を常に監視する、暗く意地の悪い官僚国家だった。 なんという悲しい現実。彼の国を懐かしく思う時、それは、大きな誤解に基づいた正義感、それによって空しく失われた日本の若者の熱情への悔恨となり、私は口惜しさに涙が抑えきれなくなるのだ。 郷愁のソヴィエト・ロシア・・・、人類の理想・共産主義を実現しつつあると誤解された國、あの頃の、多くの若者の心を騙し獲った国よ!
吉松安弘
この度は素晴らしい会有難うございました。 日頃メディアでは知りえない生のお話は平和ボケしていると 言われている日本人にとっては衝撃的なものでした。 そのあたりを講師の宮下さんは主婦目線であらゆるジャンルの お話をしていたいただき大変興味深く拝聴致しました。 また国旗の由来、お札のお話してくださいました今村様をはじめ民主化以前の東、中欧、アジアのお話など物知りの方のお話は良い勉強をさせて頂きました。 渡辺様には相変わらずすてきな音楽を流してくださったり、お得意の早口で 全体のバランスを取りながらチェルノブイリと福島原発の時の メディア報道の違いなどもお話下さり調整能力に感謝申し上げます。 お天気も良く、都心の天空のを見ながらすてきなひとときを ありがとうございました。
小島千春
和やかで楽しい雰囲気の中、宮下様のお話が始まりました。 私個人としてのソ連邦との関わりは学生時代(1971年)の『ソ連シルクロードの旅40日間』への参加を皮切りに旅行会社入社後の添乗を含むソ連旅行企画・造成・販売に関わる事々ですが、それは一面的なことであり、宮下様のお話を伺ってソ連邦というはめ木細工がかなり埋まってきたように思えました。 
仕事がら旅行記的なお話には慣れていますが、宮下様のお話はそういうものではなく、生活感のあふれる生き生きとした生活物語でした。 生活者としての視点でソ連邦の政治や経済あるいは社会を見通されていて、とても興味深く聴かせていただきました。 南洋ですが、私も8年間駐在員生活を送りましたので、国民性や文化の違いからくる悲喜こもごもの事象にはおおいに共感を感じました。それにしても感銘を受けたのは宮下様のポジティブな姿勢でした。だからこそあの時代のあの国での生活を乗り越えられてこられたのでしょう。駐在員生活経験者として敬服します。
吉井信行
昨日は、楽しいひとときをありがとうございました。 宮下さんのお話、とても興味深く拝聴いたしました。「ソビエトロシア人は、個人は優しいが、組織の中では怖い」が印象に残りました。まだ、訪問したことがなく知識もほとんどないのですが、バスの乗降、防寒、加湿器のこと等々日々のソビエトロシアの生活に触れ、宮下さんのご苦労は驚くばかりでしたが、とても新鮮でした。 また、機会がありましたらお話伺いたいです。 初めて、この会に参加いたしました。渡辺さん、宮下さんをはじめお手伝いくださった皆様、お世話になりありがとうございました。
玉木眞智子
新宿御苑の近くにそびえたつタワーマンションで企画された、8年間モスクワで過ごされた宮本さんの体験談は、日常生活に密着していて、とても迫力がありました。特に、冬の-40度でチャックが開かなくなった事態は、日本では考えられないことですね。当時はソヴィエト時代で、西側に協力する人は首になる、一生懸命働くと首になるというのは、国民にとっても悲劇でしたね。本来なら理想の社会になるはずの社会主義国家が、オーウェルの Animal Farm 化した結果、ソ連崩壊につながったのでしょうか。理不尽な体験をなさって、また見知らぬ人どうしが助け合う優しさを感じられて、8年間の生活のタイトルが「郷愁の・・・・」とあるのは素晴らしいことですね。ミャンマーでもいろいろな体験をなさって、いつかお話を聴かせてください。有難うございました。 渡辺節子様、 いつも有意義な、面白い企画を実行してくださって、本当に有難うございます。宮本さんのお話はレジメがあったのでわかりやすく、自分も同じ体験をしているように、ひきこまれて拝聴しました。途中で聴かせていただいたロシアの歌もとてもよかったです。また他の人たちのお話も面白いでした。私は東京オリンピックの前年の6月に、ナホトカ、ハバロフスク、モスクワ経由でドイツに行きました。その短い期間にもいろんな経験をしましたので、モスクワからルフトハンザに乗った時は、やっと自由になったとほっとしたことを思い出します。
山下順子
マダムの講演 "郷愁のソビエト、ロシアの会"
森みき子
渡辺先生 本日はソビエトロシアの会にお誘いいただきありがとうございました。
宮下様 なかなか聞く機会の無いモスクワでの珍しいお話をお聞かせいただき本当に有難うございました。 とても興味深く楽しいお話の数々でした。私も長い間海外に住み子育てもした経験から国は違えど 共感を覚えるところが多々ありました。奮闘なさっていらしたご様子が目に浮かぶようでした。 次回も又今日お話し頂けなかったモスクワの話も含め是非ミャンマーでのお話もお伺いしたいと楽しみにしております。
笹岡ただ子
先日は素晴らしいお話会に参加出来ましたことに 心から感謝しております。ありがとうございました。 これまでは ロマノフ王朝の繁栄やエルミタージュの美術作品等には知識が少しありました。しかし この度はソ連時代の人々の暮らし、音楽等大変興味深いお話を聞かせていただけました。 社会主義、民主主義 国家の違いはあっても個人としての生き方 ありかた。その場にいらした宮下さまの貴重な体験をとおしての様々な思いが お話から伝わり 心揺さぶられました。是非 続きを聞かせていただけます機会があればと思います。
河野展代
先日は素晴らしい会に参加させていただき どうもありがとうございました。 宮下さんによる「郷愁のソビエトロシア」と題したお話し会は 貴重なソ連時代のお話しから日常生活に密接した内容まで、大変興味深く楽しく拝聴する事ができました。 宮下さんがご用意して下さった手作りの資料(地図)はロシアに馴染みのない私でもリアルにイメージができとてもよかったです。 日本とは全く環境の異なる社会主義国家での生活は大変な事もたくさんあったと思いますがお若くして経験した様々な逆境は今の宮下さんに多くの影響をもたらしたのだと改めて感じたひと時でした。 そして「忘れられない初老の出張者~KGBも人の子」のお話しは私も胸が熱くなりました。謙虚な気持ちや笑顔はどんな国家においても人と人を繋ぐ最強の手段だと。。。まさに「時として語学力や能力よりも強し」ですね。 宮下さんはもとより渡辺先生、山口さん、ご一緒した皆さま、この度は有意義な時間をどうもありがとうございました。
K.Y
ロシア連邦について日々政治的に取り上げられているにも関わらず 私にとっては遠い国です。歴史の授業で習ったままのイメージで終わっていたのでこのワークショップで実際に生活した方のお話を伺いたいと思いました。常に死と隣り合わせの厳しい気象条件や生活習慣の違いに驚くと共に国家主導の体制に止む得ぬ事情を垣間見た気がしました。 これを機会にもう少し首を突っ込んでこの国を見たいと思いました。 百聞は一見にしかずで訪問したいものです。
yasuko96
スカイラウンジでの「ソビエト、ロシアのお話」と伺い、あまりご縁の無い国で はあるが、ラウンジからの展望の美しさと、この国に旅をされた渡辺さんや在住 された宮下さんのお話に興味津々で参加。しかし、タイトルに「郷愁の」とあっ てとても驚いた。 何故なら私にとっては「郷愁」どころか「ダバイ!ダバイ!」と言われて すべての持ち物を奪われた両親の辛い経験談、シベリア抑留、「密告」を子供心 に刻まれていたからである。また、友人のオペラ歌手が歌う「ロシア・リート」 のどれもが何と!暗い歌曲なのか。特にチャイコフスキーの「私は野の草ではな かったか」は、心にずしりと迫る重たいものがあった。ソビエト・ロシアはいつ も重たい国であった。  しかし、今回この会に参加して私は希望を抱いた。お二人とも本当にソビエト ・ロシアを「郷愁の国」と感じるその所以を紐解いて下さったからだ。宮下さん の持ち前の明るい表情と、歌い出しそうな美しいお声で、辛い経験も何か「楽し んでいるように」思えた。ニックネームで呼び合い「本当の名前は?」と聞くそ の習慣にびっくり。これから2年間お付き合いがあるロシアからの留学生に「本 当の名前は?」と聞いてみよう! そして映像で見たバイカル湖の美しさ、300以上もの川がそこに流れ込み「湖」 とは呼ばれず「海」と呼ばれるというその雄大さに何か計り知れない大らかさを 感じた。渡辺さんが紹介して下さった「カリンカ」のリズムや民衆の音楽は、新 たな明るさと希望を私に与え、いつか旅してみたい国になった。
森節子
渡辺先生、講師の宮下様、ご準備下さった皆 様方、このたびは貴重な会に参加をさせて頂き まして誠にありがとうございました。 旅行で訪れ た方から聞く、驚きの発見的なお話ももちろん楽 しいのですが、今回の宮下さんのお話は、大変だ ったソ連時代に現地に住み(しかも長年)そこで 培われたご人脈、ハプニング、済まなければ体験で きなかったであろう体験話。 そのようなお話を色々 な角度から聞くことが出来て大変興味深い内容で した。ご準備の方々も朝からありがとうございました。 正直なところ、宮下さんのお話がレジュメ通りの進行 時間の範囲では足りなかったようで、最後まで聞き たかったというのが本心です。でも笑いあり、涙ありの エピソードは飽きることなく聞かせて頂きました。 どうもありがとうございました。
スガノ

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