旅行のための英会話満載!
Enjoy Communication! クルーズ英会話

第1回 はじめに

渡辺節子(SHE(エスエイチイー)代表取締役、神田外語大学講師)

 たまには気分をかえて外国の港から外国船でcruiseに出てみたい。でも、言葉に自信がなくて……と、心配な方もいらっしゃるでしょう。

 でも、少しも心配することはありません。cruiseの好きな皆さんならご存じのように、一度船旅を体験すれば、次回からはどの船に乗ろうとも船内のevent(行事)やactivity(活動)の様子が大体わかると思います。それに、なにも言葉だけがcommunicationの手段ではありません。言葉によるcommunicationはたかだか5-30%だと言われています。そのほかはbody language(ボディ・ランゲージ)やeye contact(目言葉)だそうで、時には筆談も楽しいと思います。筆談にそなえ、日頃からメモとペンは携帯しておきましょう。また、電子手帳の辞書も便利ですね。要は相手とうまく意思の疎通が図れれば良いのです。

 どの船のスタッフも、皆さんに精一杯船旅を楽しんでもらおうとできるかぎりの努力をしますし、サービス精神とユーモアのセンスは抜群です。しかし、スタッフの中には皆さんと同じように英語を外国語として使っている人も多くいますし、相手の英語が訛っている場合も往々にしてあります。もし、相手の話すことが聞き取れなかったとしても、それはあなたの聞き取り能力のせいばかりではないのです。ゆっくり繰り返して貰うとか、紙に書いて貰うとか、いろいろ手段を講じるのも、楽しいものです。流暢な英語で難なく意志が通じるのも良いでしょうが、片言や仕草で交わす会話も楽しいものです。私は先日、イタリア語がまったく話せないのにイタリア船でクルーズに出て、それは楽しい思いをしました。おまけに片言のイタリア語もたくさん覚えることができました。

では、下記のitinerary(日程)にしたがって、誌上クルーズをしてみましょう


<写真提供>
(株)トラベルプラザインターナショナル
Inside Passage Cruise 8日間

【スケジュール】

 1日 Vancouver 出航17:45
 2日 Inside Passage Cruise
 3日 Kechikan 入港08:00、出航15:00
 4日 Juneau 入港08:00、出航夜半
 5日 Glacier Bay Cruise
 6日 Sitka 入港07:00、出航13:00
 7日 Inside Passage Cruise
 8日 Vancouver 入港07:00

●リンク
 「アラスカ・クルーズ」

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