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【新連載】 Enjoy Communication! クルーズ英会話

第3回 check-in counterでの会話(1)

渡辺節子(SHE(エスエイチイー)代表取締役、神田外語大学講師)

 immigration questionnaireを提出したら、これから一週間泊まるcabin(船室)のkeyをcheck-in counterで貰いましょう。ここでは、次のようなやり取りになるでしょう。

チェック・イン(check-in)

 部屋番号は日本を出る時点でわかっていますから、ここでは部屋のタイプを確認すること。海側(outside)なのか、バスタブ付きか、それともシャワーなのか、ツインベッドなのか、ダブルなのか。日本で契約してきた条件と合っているかを確認します。

This is your cabin number 202 on the Lido deck. (お部屋 のLido Deckの202号室になっております)
Is this two lower beds with bathtub? Is it outside? (海側で、バスタブ付き、single bed2つですね)
Well, it is outside, two lower beds, but only with shower. (海側で、シングル・ベッドが2つですが、showerのみでbathtubはございません)

乗務員

Copyright1999 Setsuko Watanabe
 などと返事が帰ってきたら、あなたの契約とは違います。この段階でしっかり権利を主張して、部屋を替えてもらいましょう。なにも流暢な英語でやり合わなくてもいいのです。落ち着いて、
My contract is with bathtub, not shower. (契約では、bathtub 付きのはずです)
 と、voucherを見せます。voucherがないと水掛け論になってしまい、交渉できません。相手がぺらぺら弁解したとしても、そしてその英語をあなたが聞き取れなくても一向に構いません。
I don't understand. My contract is with bathtub, not shower. (納得できません。とにかくbathtub付きを契約したのです)
 と、念を押しましょう。counterのstaffで解決できそうにもなかったら、すぐに責任者を呼んでもらいましょう。
All right. May I talk to the captain or manager, then? (それでは、船長か責任者と直接話をさせてください)

 責任者が現われたら、前と同じことを繰り返します。必要最小限の言葉でゆっくりはっきり発言します。Japanese EnglishでOKです。代わりの部屋があれば、この時点で解決するはずです。どうしても部屋がなければ、それ以上言い張るのは時間の無駄。気持をさっと切り替えて、compensate(補償)あるいはmake up(代償)させましょう。
How will you make it up? (何らかの形で償ってくれるんでしょうね)

 この場合、責任は船会社側にありますから、refund(返金。日本のagentを通じる場合が多い)は勿論、flowers(花束)、fruits basket(果実)、wine、champagneなどで陳謝の意を表してくれるでしょう。

 手違いはあっても、相手が解決に最善を尽くしてくれたのなら、Thank you for all your best.(最善を尽くしてくれて有難う)と一言お礼を言いましょう。

 外国旅行で大切なのは、その場その場で、きちんと自分の権利を主張することです。曖昧なまま妥協すると、不満が残ります。おまけにお人好しの金満家日本人と誤解されてしまいます。不平不満は即解決、いつまでも引きづらないで、旅は楽しく前向きに行きましょう!

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