参加者の声

はじめてのヴェニス・ニース・マントンのカーニバルとコートダジュール 

               菊地幸子

渡辺さんの旅はハンガリー、ニューヨークについで、3回目です。
渡辺さんの旅では、普通の旅では、けして行けないような所へ行け、
普通では経験出来ない事を味わえます。
ご自分がいいと思う物を全部私達に見せたいというサービス精神からつい盛り沢山に見学する事になるわりには、
ゆったりと自由時間が多いのがありがたいです。
今回もホテルが駅から近かったので、全員で電車、バスを乗り継いで目的地へでかけ、現地解散したので、
きままな一人旅の気分もスリルも満喫できました。

ベニス3泊:
有名な作家がベニスは海から見るべしと言ったそうですが、私達も霧深い夜、空港に降り立ち、
水上バスでガス灯だけがほの明るい幻想的なサンマルコ広場につき、
ガラガラとスーツケースをひく音だけの響く石畳を歩きました。
祭り中とは思えぬ静けさでした。
ホテルは船着き場の前、最高級ホテルダニエリの隣、3分でサンマルコ広場です。
日中は町中カーニバル一色の賑わいでした。
フィナーレのパレードをサンマルコ広場のカフェで、
仮装姿でホットチョコレートとカーニバル特製のお菓子をいただきながら見たのも、
古い教会でビバルディのコンサートを聴いたのもよい思い出です。
見所は多いですが、歴史の染みこんだ路地をさまよい歩くのが一番だと思いました。
ムラノ島・ブラノ島に渡り、ベニスとは全く違った趣の町並み、家並みを歩いて、島の歴史に想いを馳せました。

コートダジュール(ジュアン・レパン)7泊:
コートダジュールきっての高級リゾート地で1930年代、スコット・フィッツジェラルドが気に入り、
それから世界の富豪の集まるリゾート地となったそうですが、ホテルは、
駅と船着き場から3分、パン屋、ケーキ屋、八百屋、魚屋、デリカテッセン、美容院等が並ぶ生活の匂いに満ちた地域にありました。
2−3分歩けば、もう高級ブランド店や、カジノそして美しい海辺です。
各部屋、ワインのボトルとミモザの花で歓迎されました。
バルコニー、キチンつきの2部屋で、
土の香りのする甘いほうれん草のお浸しやおいしいオレンジ、卵、じゃがバター、ソーセージなどつまみながら、
ワインを飲んで過ごす夜は至福でした。
ホテルのシェフが、料理教室を開いてくれ、
子羊肉を使ったラタトゥーユという煮込み料理、鰯とツナの入ったニース風サラダ、ティラミスを作ってくれ、
とてもおいしくいただきました。
毎日、電車とバスでいろいろ見て回りましたが、
どこへいっても紺碧の空・地中海の青・南国特有の木、黄色いレモンとミモザ、雪をかぶったメルカントール山脈が見え、
大勢の画家がこの地にひきつけられたのが納得できます。
ニースのカーニバルの花のパレードは、立ち見席や、桟敷席にひしめく観衆を尻目に、
我々は渡辺さんの顔パスで最高級ホテル・ネグレスコのカフェテラスで、
お茶とケーキをいただきながら、悠々と見物できたは大感激でした。
オリーブやオレンジの木に囲まれたルノアールの家、
コクトーが愛したヴィーラ・フランス・スーラメールという小さな漁村、
鷲の町サンポールドバンス・マチスの遺作聖ドミニカ教会等印象深い所ばかりでした。
カンヌから船でサン・マルグリット島に渡り、鉄火面が幽閉されていた牢獄を見たのも印象深かった。
マチス、シャガール、コクトー美術館等、どこも静かで見学者がまばらで、ゆっくり見学できました。

ミラノ3泊:
ホテルは中央駅へ5分、地下鉄駅が目前と至便でした。
ファッションの発信地らしい洒落た店が多く、ドウモ周囲の壮大な建築群に圧倒されました。
修復後のダヴィンチの「最後の晩餐」を見られたのも満足です。最終日は電車でコモ湖に行き、
ケーブルで山頂までいき、幸運にも雪化粧のアルプスが見られ、旅の最後の大当たりでした。
少人数でまとまり、安くて、とても美味しい良い旅ができた事を感謝します。 

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