みんなで持ち寄り旅のスケッチ

日光:鳳来寺のブッポウソウ 

こかげ

五月の休みに子どもと鳳来寺山麓、雲竜荘へ泊まった。
夕食はこんにゃくの刺身やマタタビの実、サワガニや川魚。
あまり綺麗な配色なので、持っていたスケッチブックに写生した。

夜ふけてブッポーソーの鳴き声がした。
夜のしじまを破ってさほど遠からぬところで鳴いている。
窓を開けて子どもたちと聞き入った。
ラッキーと小さい声で叫ぶ。

夜ふけてブッポーソーの鳴き声がした。
夜のしじまを破ってさほど遠からぬところで鳴いている。
窓を開けて子どもたちと聞き入った。
ラッキーと小さい声で叫ぶ。
1425段
翌朝さわやかな気分で鳳来寺へ向かう。
森閑とした霊気漂う杉の大樹を仰ぎ見る。
しっとりと濡れた苔むし崩れた石段。
登り始めて程なく朱塗りの仁王門、それからが大変だった。
子どもに引きずられるように登った1425段。
鳳来寺
寺につくと絵馬に「家内安全 商売繁盛」を祈願する。
鳳来寺展望台からの眺めは疲れを吹き飛ばすほど
累々と連なる山容、数十メートルの絶壁、奇岩。
標高695メートル。昭和6年国指定名勝天然記念物。

岩を伝い滴り落ちる冷水を両手で受け喉を潤した。
宿で用意してもらったおにぎりのおいしかったこと。
次に向かった東照宮は杉の大樹に囲まれて薄暗かった。
行者越え
帰りは行者越えの厳しい危険な下り。
足元注意で景色を楽しむ余裕は無かった。
湯谷温泉へついても子どもの方が元気であった。
学齢前後だった子達も、私の年を追い越した。

今ではパークウエイが出来、山頂近くまで車で行ける。
東海自然歩道も整備され安全に登山を楽しめる。

筆者紹介 森の木陰 mao3_o@hotmail.com

〜森は楽しい 森は楽しいったら〜
草庵に自分の骨をうずめるが念願。

薬草歳時記