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2.初夏の花咲き乱れるクリントン渓谷
今回は、初夏の12月中旬を選んだ。
2日目は、渓谷沿い、ブナの森、湿原で、花鳥を見ながら、ゆっくり16km歩く日だ。
原産の花々は、マウントクックリリー、マウントクックデイジー等どれも、白か黄色で、小さく楚々としている。 何万年も前の氷河の深淵のように、深みのある清冽な色だ。 花の種類により、微妙に色合い、風合いが違う。 紺碧の空、木々の深緑にうっすら染まったような白もある。
風が強い短い日中に、蛾が飛んで受粉する:だから太陽の反射の一番強い目立つ白と黄色の花だけを選ぶ:というサバイバル本能が何千年も続き、白と黄の花のみになったという説がある。
次の山小屋につくと、アフタヌーンティーが待ち受けていた。清潔な4人部屋で荷をとき、洗濯、シャワーを浴びて一休み。
ウオークを一日に48名、11月から3月末と制限していても、外来者についてくる卵、種子などで、生態が徐々に変わってくる。4つ足が生息しない地に、外来の大きなネズミが、原産の木の根や虫等を食べ荒らす。
これだけ商業ベースに乗ったウオークでは、変化は仕方ないのだろう。
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Copyright1999 Setsuko Watanabe
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