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ケベック州公式ホームページは、〜Start a Love Affair with Quebec〜<ケベックに恋しよう>ではじまる。自信と遊び心がニクイ。 アメリカ人が選ぶ<北米大陸の好きな観光地>の首位は、大体ケベック。
謹厳実直、遊び下手のプロテスタント、アングロサクソン系のアメリカ人の憧れだ。 食べて、歌って、恋をして、お祭り大好き、お洒落大好き。 女は美しく、男は口説き上手。 どのレストランもケーキ店も、味は一流で、値段は安い。 ケベック市は、フランス農民文化をベースに、アメリカの活気と英国の威厳でスパイスを効かせたような街だ。 セントローレンス川に聳える城塞は、中世の城を模したシャトー・フロンンテナックと共に、絵はがきでお馴染みである。 世界遺産に指定されたケベック旧市街は、英仏米先住民族の土地の奪い合いの生きる歴史博物館である。 崖下の町の中世の街さながらの石畳を歩いていると、故郷の街や城や教会を模して、新天地に街造りしたフランス農民の、祖国への複雑な想いが伝わってくる。
その頃カリフォルニア西海岸に住んでいた私は、久しぶりの紅葉に感動してしまった。 紅葉の時期なら、近郊のローレンシャン高原、モンモラシーの滝を訪れるのもいい。 ナイアガラフォールズからケベックまでセントローレンス川沿いのメープル街道は、カナダの国花、手の平程のもある楓の葉の紅葉で有名だ。 とりわけローレンンシャン高原は、四国ほどの広さの森が一斉に色づき、点在する湖沼の水面に映った姿は、色の大シンフォニーだ。
紅葉した木の下で写真を撮ったら、顔が反射で赤く染まって写ってしまったほどだ。
急激に紅葉して、さっと散ってしまう。 それだけに、束の間の紅葉は、命賭けで燃えさかるような迫力がある。
突然真っ赤や黄金色に染まり、冷たい雨や風で一夜で散ってしまう。
ー川沿いの質素な佇まいの教会、半地下作りの住宅(雪が深い為、冬は、半地下、夏は、中二階の居間に住み分ける)、ハロウィーン用の大きなかぼちゃを干す庭、たわわに実ったリンゴの木。 四季の移ろいを楽しんで暮らす川沿いの村から村へ今度は、船で川下りをしてみたい。
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Copyright1999 Setsuko Watanabe
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