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'港の見える丘'は、どこも美しく情緒がある。 中でも、何度訪れても、何時訪れても、ただもう美しいと感嘆してしまうのが、自然の美港シドニーだ。
シドニー湾沿いに24カ所もある砂浜、奇岩の丘、日光を反射してキラキラ輝くアルミとガラス製の高層ビル群、それと対象的に、砂岩に張り付いて建つ古い家並-街の発祥地ロックス。 一際目立つのがハーバーブリッジを背景に立つオペラハウス。
一見、調和を乱すような奇抜な建物が町の象徴となっているケースは多い。
オペラハウスは、実際に中でオペラを楽しむと良さがわかる。
今回は、夜のせいか、観客は、シックな黒系の準正装。
幕間毎に、客は、ビールジョッキ程もあるワイングラスや小さな金魚鉢程もあるカクテルグラスを手に、海に包まれた広いテラスにでて一服する。
人いきれで火照った体に海風が快い。
街から車で30分程の2000年オリンピックの会場、ホームブッシュを訪れた。 道路も建物も広々と大きい。各通りには、オーストラリア出身の過去の金メダル受賞者の名前を付けたそうだ。 競技場は大半できていた。 水泳場に入ってみた。 見学料が2.5ドル。 一日泳いで5ドル(350円)だ。 オリンピック用のプールでは、選手達が飛び込み競技をしていた。 椰子に囲まれて子供用プールや、リクリエーション用プール等がある。 広く、明るく、洒落たカフェもあり、高級リゾートホテルのプールといった雰囲気。開放感と親しみやすさがみなぎっている。 売店では様々なオリンピックグッズを売っていた。
数年ぶりのシドニーだったが、オリンピックを目前に、あちこちで道路工事中だし、高速道路も増え、活気があった。 ここ南半球のシドニーでも、ドラッグを吸うティーンエージャーが増えて、犯罪が急増し社会問題化しているそうだ。 "こんな美しい街に住んで、一体何が不満なのなの?"と問いたくなるが、美しく住み易い港街程、人が集まり易く、それだけ犯罪や麻薬も蔓延するのが、世界の実情だ。
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