シベリア・バイカル湖の旅に参加して

三木恵子


乗馬で25キロの峠越え

韓国インチョン空港で九州、大阪、東京組と合流。乗換えてイルクーツクへ。
空港からリストビアンカのシャレ−に午前2時過ぎ到着。
翌日午後からブリヤード、コサック人が利用していた古代シベリアの村、教会、学校など集めた木造建築の野外博物館タリツィなどの市内見学、
翌日ハイライトであった乗馬とトレッキングの為船で自然保護区のコティ村へ。
野生の美しい花を馬上から眺めながらの予定が大変な経験をする事になった。
まず森林警備隊リーダーが乗馬経験の殆どない我々に目を白、黒。驚き顔でどうなる事かと不安そうだった。
それは段々と私には意味が分かって来た。引き馬とは言えレンジャー3名、我々8名は高低差300メートルのアップ、ダウンの悪路の峠越え。
白樺、雑木林の中、日本なら恐らく通行止にし、舗装してから通行させると思うがこれは大間違い。
日本の様な平坦な森の中をノンビリ歩くのではない。
深い水溜り、わだち、土砂崩れの様な所、馬が足をとられそうなぬかるみを除けながら、馬には桁外れのアブがつき、馬は尾、足で払い除けながらの25キロ。
乗馬した我々もまさかこんな悪路を6時間行くとは思っていなかった。
これがシベリアかと思えはそうかと思うし、今から思い出すとスリル満点の日本では決して味わえない貴重な乗馬経験でした。
途中レンジャーが火でお湯を沸かし、お茶、昼食を作ってくれ、
馬も休憩、レンジャーの方がニッコリ笑ってくれ時と無事リストビャンカに着いた時はホッとした。
日本では出来ない貴重な体験が出来た事を今は感謝している。

シベリア鉄道3泊4日 ウランウデーウラジオストック

7月5日から9日までは車中3泊のシベリア鉄道の旅。
ウラン・ウデからウラジオストックまで3,650キロ、約63時間。
シベリア環状鉄道の車窓は自然のお花が美しかったのと違いロシア号からの車窓は荒涼とした少し暗いシベリアの原風景。
やせ細った白樺、カラマツなど広大過ぎて手入れが出来てない。
時々遠くに集落らしきものが見えるが古く質素な平屋。
でも所々車窓からピンクのヤナギランの群生が見られると癒された。
我々女3人はニ等寝台2つのコンパートメント4人部屋に気楽に過ごしていたが、
マグダガチ駅から夜中内側から鍵をかけていたが車掌が開け、男性が入って来た。
比較的地位の高い鉄道関係者らしく、花札、折り紙も一緒に楽しみ、飛行機、鳥の折り方を知っていて教えてくれた。
彼は夜中綺麗にシーツなど折りたたみソッと出て行った。
車内を見て廻ると湯沸しのサモワールがあり何時でもお茶が飲める。
食堂車は何時もガラガラ。ロシア人は食料を持ち込むので食堂車は殆ど使わない。
日本人が時々食堂車を使ったが定番のロシア料理、
ボルシチ、ピロシキ、肉野菜スープ、ブーズ(小ろんぽう)、サラダすべて味が薄く美味しかった。
本式のロシアン・ティにこだわったが満足出来なかった。
ロシアでは昼食が正餐で夕食は軽め、リストビャンカのシャレーで毎朝出ていた、私の大好きなプリャニキーはロシア人も大好きとの事。
上に散らしていた白い砂糖の固まりは雪を連想させたもの。
買って帰ったがもっと買ってくれば良かったと今後悔。楽しいバイカル湖、シベリア旅行でした。

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