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さるかに合戦

あるところにおにぎりを持っている1匹の蟹がいました。蟹が歩いていると1匹の猿に出会いました。猿は蟹に言いました。「かにさん。僕の持っているこの柿の種と君のそのおにぎりを交換しないかい?おにぎりは1こしかないけど、この種を植えれば柿がたくさん食べられるよ。」蟹は「うん。いいよ。」と言って、持っていたおにぎりと交換しました。数年後、蟹の植えた柿の種は、とても大きな木になり、たくさんの柿の実をつけました。それを見た猿は、損をした気分になり、蟹をいじめることを思いつきました。「おーい、蟹さん。柿の種はこんなに大きくなったんだね。僕があげたんだからこの木も柿の実も僕のものだ。」と猿は言って、木の上に上り、柿の実を蟹にぶつけました。蟹はけがをしてしまいました。

困った蟹は、友達に助けを求めることにしました。「猿さんをこらしめたいんだ。」そして、数日後、蟹は猿を家に呼び出しました。猿が家の中に入ろうとすると、いきなり蜂が襲いかかってきました。そして、上から臼と杵が落ちてきました。「蟹さんの柿を横取りしようとするからいけないんだぞ。」みんなは言いました。猿は泣きながら、「もうしません。許してください。」それから、みんなで楽しく柿を食べて仲直りしました。


神田外語大学
中国語学科
安田麻紀子