おせちは五節句の意味で中国から来た年中行事のことです。五節句とは人日(1月7日)、上巳(3月3日)、端午(5月5日)、七夕(7月7日)、重陽(9月9日)のことで、それぞれに特別の料理があります。なかでも代表的なのは、1月1日から人日までの正月の料理で、それをおせち料理といいます。 おせち料理は新年を祝う料理なので、名物や縁起の良いものなどのごちそうをつくります。つくった料理は重箱といわれる漆器につめます。重箱は二段重ねから五段重ねまでさまざまですが、一般に三段重ねのものが多いです。 おせち料理は正月に家族や友人とともに、子孫繁栄、五穀豊穣、健康などを願って食べます。また来客の多い正月に、重箱ごと客の前に進められるよう、暮れの三十一日にできた料理は、三が日は持つようにします。これは、正月料理の重詰めによって、主婦は忙しい家事から解放され、三が日をくつろいだ気分で過ごすことができるようにするためです。 しかし最近は、おせち料理のすべてを家庭で作ることは少なくなっています。市販のものを取り入れたり、宅配サービスやデパート、コンビニエンスストア、レストランなどでおせち料理を買うことができるようになっているからです。 できるなら、伝統的な三つ肴だけでも家庭で作ると良いと思います。いくつかの料理の作り方を紹介しましょう。 |
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文京女子短期大学 英語英文学科 |