風薫る5月
日本百景の一つ北信濃の鬼無里を訪ねて
田淵俊子
写真:渡辺節子
信州は、綺麗な空気と水に恵まれ、ブナの新芽と水芭蕉の素晴らしい景観、お蕎麦とおやきの美味しさは格別でした。夜は、築160年の古民家に宿泊。赤い火が燃え盛る囲炉裏を囲んで、奥様手つくりの山菜料理、もう忘れていた釜炊きのご飯に感動、みな「美味しい、美味しい」の連発、期待どおりのスタートとなりました。山菜は採れたての蕨・芹・こしあぶら・蕗・たらの芽等々、都会では味わえない山の幸を堪能しました。
偶々、千葉から体験旅行に来た中学生6人と同宿しましたが、彼等は薪割りや耕作を習い快い汗をかき、生き生きとした明るい表情でした。もっと大勢の都会の子供達にも体験させてやりたいと思いました。
翌日は、奥裾花自然渓谷へ出発、尾瀬よりも広い日本一の水芭蕉の湿原は、昭和39年に発見された野鳥・小動物の楽園です。ここの水芭蕉は残念ながら見頃を少し過ぎていました。午後、数人でおやき作り体験をしましたが、出来上がりの皮に中身を包むだけだったので一寸がっかりしました。
三日目は戸隠へバス旅行、ここでは森林植物園の水芭蕉を見物、雨の中を湿原に延々と敷き並べた木道をカメラ片手に散策しました。
こちらは丁度見頃とあって、白い清楚な水芭蕉が水面一帯に咲き誇る美しさを満喫しました。帰路は信濃のお土産を買い求めながら、秋の紅葉にも訪れたいと語り合いました。
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