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山の妖怪である天狗にまつわる噂話や民話は、今も各地に伝えられている。天狗は赤い顔に高い鼻、山伏しのような姿に高下駄を履いている。手には羽団扇を持ち、翼があって空中を自由に飛び回る。
深夜、遠くの山で斧を振る音がしたかと思うと、まもなく地響きをたてて木が倒れる。しかし、翌朝にはそこには倒れた木は一本もない。これを「天狗倒し」という。他には、夜中に山小屋を揺らす「天狗揺らし」、突然高笑いをする「天狗笑い」などがある。

●山の中には「天狗のとまり木」といって、天狗の住む木があり、伐採してはならない。
●天狗の宝物---隠れ蓑。笠、小槌など。
●天狗の別名---ぐひん、山人、山の神。